雑感

文楽の女たち

っていう本を半年以上前に読みましたけど、世話物の話が多かったような気がしてピンときませんでした。もっとも、まだ舞台をそれほど観ていないときに読んだので今読んだらまた違うかもしれませんけれど。心中ものに出てくるような女はここでは置いておくと…

人形が大好きなんだね

私はきれいな音楽を聴くと脳裏に「色とりどりの布が風にはためいて揺れる映像」が浮かんだり「音楽に合わせて踊るダンサー」が浮かんだりする。五感がそれぞれに確立していなくて交錯しているのか、映像で匂いを感じたり痛みを感じたりしてしまう部分もあっ…

かしら

凡さんのコメントがきっかけで、ふと「かしらってどれくらいあるものなんだろう?」と思い始めました。文雀さん監修の「文楽のかしら」をパラパラめくりつつあれこれ思案。 「同じかしらでも種類があること」「同じ役でも展開で違うかしらを使う場合もあるこ…

初めての感覚

夏から、国立劇場の視聴室にほぼ週に1回録画を観に行っている。家の都合で一日に最長2時間半しか観れないのでなかなか思うように観れないのだが、定期的に清十郎さんの舞台を拝見しているうちに不思議な感覚にとらわれるようになった。 浮くように流れるよ…

お人形と人形遣いさん

まだ数回しか観ていないので確かなことは書けないのだけれど、お人形を観るときに「まず人形遣いさんが気になる」と「お人形をいいな〜と思って初めて人形遣いさんを見る」という2つのパターンがあることに気付いた。そして私は後者の遣い手が好きだという…

景事?

今日はお友達とランチ。四国出身の人がいたので「文楽観る?」と聞いてみたら「歌舞伎は観るけど文楽は観ないわね〜」と、残念。で、何故だったか宝塚の話になった。 私は来月初めにヅカ初体験予定。皆に言われるのだが、彼女にも「う〜ん、はっきり言って向…

大事なのは

親かしら、恋人かしら、それとも大義かしら。 文楽のあらすじを読んでいるとそんなことを考えてしまう。これはあらすじじゃなくて床本や原作本を読んだ方がいいのだろうか。とすれば長い道のりだわ。

文楽と少女漫画

最近、文楽の作品のあらすじを読んでいて、なにか「デジャヴュ」な感じがして喉元につかえていたのだが、今朝起きて「あ、漫画!」と思いついた。 文楽の時代物って微妙に時代が交錯してたり「史実とちゃうやん」という部分がたくさんある。それって少女漫画…

周りの空気の動き

能や狂言で、役者さんが出てくるときや大事な場面で動くときに周りの空気の動き方が人によって違う。もちろんある程度お上手な方限定だけれど。ひとつは「空気を押してくる人」で、能で言えば火のようなおシテさん。もうひとつは「空気を切り裂いて進む人」…