文楽の女たち

っていう本を半年以上前に読みましたけど、世話物の話が多かったような気がしてピンときませんでした。もっとも、まだ舞台をそれほど観ていないときに読んだので今読んだらまた違うかもしれませんけれど。心中ものに出てくるような女はここでは置いておくとして、文楽に出てくる女って男より潔いっていう気がしてます。
昨日聴いた阿古屋とか「夏祭浪花鑑」のお辰とか、「加賀見山」のお初とか、実にカッコええですよね。そういう派手さはないですが、「合邦」の玉手も、「玉藻前」の萩の方もカッコええです。それでふと、もしかしたら私は、こういうカッコいい女たちに出会いたくて文楽を観てるのかもしれないな、と思いました。自分もぎりぎりの場面で、たとえやせ我慢でも「女がすたるっ!」って見得を切れる女でいたいな〜と思ったりもして。。。