4月公演「床」編

すみません。天地会と昨日の文楽太棹で、完全に4月公演の記憶が吹っ飛びました。メモっておけばよかったですね。どうしても人形さんに集中しているので床の方は「耳が勝手に聴いている」という感じになってしまいます。そういう意味では耳からの情報の方が脳はすんなり受け入れるのだと言えますね、意識しなくても入ってきて理解するわけですから。視覚の方は脳にいくまでにワンクッションあるかもしれません。
最も記憶に残っているのは「草履打」の岩藤@十九さんVS尾上@呂勢さんです。どちらもぴったりの配役だったと思います。十九さんのあのねっとりしたイヤらしい岩藤には感動しました。
文楽で泣くのは浄瑠璃で泣くわけで、一番泣かせてくれたのは「道春館の段」と「長局の段」です。大夫さんの語りもですが、三味線さんを見たら「道春館」は寛治さんと燕三さん、「長局」は清二郎さんと清治さんでした。う〜ん、私は三味線も影響が大きいのかもしれません。燕三さんの湿った三味線、大好きなんですよね〜。