5月公演1部(11日)

なんだかすっかり遅くなってしまいました。遊んでばかりと言うわけでもないんですが(苦笑)。

  • 「寿式三番叟」:大阪の方がよかったような気が・・・なんか舞台が狭いですよね〜、床の人数が増えてるはずなのにその分の迫力が増したようには感じませんでした。それと、音の聴こえ方が違うと違和感があります。床が正面に来ているということではなくて、やっぱり大夫さんの声は向って左、三味線さんの音は向って右から聴こえてほしいんです。身体がそうできちゃってる(笑)。まとめて一緒に聴こえてくるのはなんだかな、と。もしかするともっと後ろで聴いた方がいいのかもしれません。次回に期待。
  • 「伊勢音頭恋寝刃」古市油屋の段:住さんだと、どの演目のどの段でも「素浄瑠璃でいい」と思ってしまうことが多いのですが、この段は簑助さんの万野も楽しみ。文楽劇場で一度観ていますが、また観ることができて幸せです。団扇の使い方まで多彩なんですよ〜。ただパタパタやってるだけじゃなくて自分もやりそうだな〜っていうもてあそび方をするんです>万野。住さんの万野がまた「いけず」でねえ(笑)。
  • 奥庭十人斬りの段:この段、苦手なんです。「きもちわるいっ!」次回はもっと後ろで観れるので、次回ちゃんと感想を書きたいと思います。人形さん熱演なんですけどね・・・すみません。
  • 日高川入相花王」真那古庄司館の段:大抵は「渡し場」だけの上演が多いのだそうです。珍しい段とのことでしっかり聴いてきました。蛇体になるほど思いつめるまでのいきさつがわかるのかな?と。でもここがあると清姫が「思いこみが激しいちょっと危ない女」という印象が強くなってしまうのでは?「渡し場」だけの方が”恋しい人を思うあまりの変化”が哀れを誘うのでは?と思いました。おだ巻姫のような飲み込みのいい可愛い奥さんがいたら、そりゃ逃げたくなってしまうだろうと安珍への同情がより強くなり「渡し場」での狂気にちょっと引いた私です。怖いよ〜。
  • 渡し場の段:ここはエンタメ色が濃くて、人形さん的には見せ場ですね。波がざんぶざんぶのところで銀色の蛇体になってまた戻る・・・もっと波が大袈裟でもいいかな?なんて思いました。