夜の部(府中・横浜)

DancingDoll2007-10-22

府中昼の部の感想は20日の日記に追記しました。
*駒沢のこと。
去年、今回と同じ「明石」「宿屋」「大井川」を観たときはまだ、「生写」の話もなにも知らない状態でした。ですから舞台から受けた感覚で「深雪が一方的に恋い焦がれて慕ってきた」という印象を受けました。駒沢はとっても大人で、追いかけてきた深雪を愛おしいと思っている、という程度なのかな、と。でも「宇治川」を読むと最初に声に聴き惚れるのは駒沢の方ですし、互いにひと目惚れって書いてあるんですよね。
そういうわけで私は密かに「ご贔屓の駒沢からどれだけの愛情を感じられるか」を期待していました。十次郎でも勘平でも、ご贔屓は私の期待を裏切らず、私が床本から感じ取る人物像を描いてくれたので、今回も期待していたのです。結論から言うと思っていたよりはっきり「深雪大好き」が溢れていたのでちょっとのけぞり(笑)。おいおい、ちょっと情熱的すぎない?って思うくらい。「思ひがけのう」のとか「マ、よくよく縁の」と言いかけてぐっとつまるところなんか人間味が溢れていて駒沢の体温が感じられるようでした。私はご贔屓にはこの路線でいってほしいな〜と思っているのですが、またしばらく女方ですね。。。
書き終えてからふと「あ」と思ったことがあります。この駒沢だから「絶対に深雪は幸せになる」って思いながら観終えることができるんだ!って思いました。