改めまして2部の感想

  • 「絵本太功記」って浄瑠璃が簡単です。1部はまだ観ていないのでわかりませんが。一緒に行った友達は文楽まだ3回目でしたが、字幕も読まなくて大丈夫だったそうです。耳から入ったものが自然に頭に入るので、人形を集中して観ることができてありがたかったです。
  • 杉の森:録画で2回観て「げろげろ」と思っていたので例の場面は目を閉じて浄瑠璃だけ聴いていました。録画では全然泣けなかったですが、やっぱり住さんが上手いのかボロボロ泣けました。和生さんの雪の谷が切なくてよかったです。ただ、2部は26、27と連続で観る予定なので26日はパスさせてもらおうかと思っています。続けて観たくないかも。
  • 瓜献上:ちゃんちゃんばらばらです(笑)、めっちゃ面白いです!人形も面白いし、このテンポと勢いのいい話が英さんの語りにぴったりでした。あんまり面白いのであっという間に終わってしまったのですが、一番印象に残ったのは田島頭が槍で両方から刺されながら小兵どもを跳ね飛ばし、最期を悟ってどっかと座って「チエ、残念」って言う場面。「かっちょえ〜っ!」って思いました。でもなんか、久吉の乗った馬の顔がマンガみたいでしたね。
  • 夕顔棚:皐月@文雀さんの独壇場かと思っていましたが、3人の女性のバランスがとてもよかったです。それぞれに、それぞれの年代をよく表現して「ああ、三世代」って自然に思いました。遣っていらっしゃる方は似たような年代でいらっしゃるのでしょうが(ごめんなさい)、人形遣いさんまでその年代に見えてしまうのが不思議です。簑助さんの操、ここでは控えていてあまり目立ちません。とても控えめです。それで余計に尼ヶ崎でのくどきが生きるのだと思いました。
  • 尼ヶ崎:ここは、昨日は初観劇ということで十次郎中心に観ていましたので他をきちんと観ていなかったと思います。次回観たときに改めて感想をアップしたいと思います。光秀のイメージが私の思っていたのと違いました。どこがと言われても上手に表現できませんが。←たぶん2部から観たせいかと。
  • 十次郎@尼ヶ崎:録画でそれぞれ違う方のを2回観ていますが、どちらも若男のときの方が(戦に出ていく前)印象が強いんですよね。手負いでは「死に行く苦悩」こそあれ、あまり激しく動かないんです。どうしてなのかな、と思っていましたが、それをやっちゃうとバランスを崩すからなんですね。皐月も死の際にあり、光秀もいずれは死に行く、その中で十次郎が妙に目立っちゃうのはまずいのではないかと思います。いわゆる立ち役の動きでやると浮くのではないでしょうか。
  • 大徳寺焼香:大夫さんも人形さんもたくさん出てきて楽しいです。一番面白かったのは久吉側の家臣2人、加藤と福島です。まず、出てくるときにバズーカ砲みたいなのを持って出てくるんですよ〜!「なんだあれは〜?」って思って凝視してしまいました。この2人、言うことも面白くて笑ってしまいました。
    • 福島「ヲヲサヲヲサこの福島が手並みのほど、首筋もとより爪先まで、揉み和らげて取らせん」・・・ってアナタ、マッサージ師なの〜(笑)
    • 加藤「ムムハハ、ハハハハハ我々が導引は、柴田殿ご一人では喰ひ足らず、滝川殿にも相伴あれ。取持ち顔する佐久間玄蕃、胴骨、肩骨、入れ替へ差し替へぽっきぽっき、踏み和らげて取らせん」・・・ぽっきぽっきって〜(爆)