1部2回目

個人的には口上も「熊谷桜・陣屋」も大阪で拝見したのですが、友達も夫も「観たい」とのことで10日と昨日、2回観てまいりました。何度も書くとしつこいと思われるでしょうが2部は演目が辛いのでパス。年とると気が短くなって我慢できないんですわ。


「五條橋」は10日に観た時には正直どうしようって思いました。牛若丸は出来上がっていたのですが弁慶が・・・身体の恰好が変になってたり手足ばらばらだったり、人形が下がるのを必死で食い止めようと主遣いさんが序盤から汗だくで・・・。昨日は左の支えもばっちりで大丈夫でした(ホッ)。三味線も10日には全員がきっちり合わない部分がありましたが、昨日はきれいにまとまってたと思います。
「熊谷桜・陣屋」の人形に関しては、大阪の序盤で既に出来上っていたので特記することもないのですが、ちょうど役変わりが観れてよかったです。とにかく(前にも書いたかな)相模が素晴らしい。ただ和生さん、ちょっとお疲れかも?和生さんは文雀さんの休演代役が増えて重い役を遣われるようになってからぐーんとよくなったと思っています。実際の舞台で成長すると言いますし、お若い方にも少し重い役をふってみてはどうなのかな〜と。清介さんは最初からよかったですが、日々さらにスゴくなってます。三味線がよすぎて語りが耳に入ってこないくらい。
「野崎村」のおみつは簑助さんがあまりにも「これがおみつ」というものを作り上げすぎてしまって、観るのが難しいです。勘彌さんはお上手だけれど、おみつにしては品がよすぎるような気も。百姓の娘には見えないです。それと、ここの床は2つに割ってはもったいないんじゃないでしょうか。お二人とも長丁場に耐えられる太夫さんですし(うーまーいーしー!)、心情的にも全部語りきってしまいたいのでは?これこそ役変わりとか日替わりにしてはいかが?

團菊祭

直前でも3階席がとれました。しかも振り向けば修学旅行生がたくさん。うむむ・・・やっぱり歌舞伎の危機かもしれない。

松緑さんの丸橋忠弥がとてもよかったので、ツイッターとか色々検索していたらあるブログ(他の役者さんのご贔屓さんでご贔屓さん以外は呼び捨てというある意味面白いブログ)に「松緑の顔が嫌」だと書いてあって「へええ」と思ってしまった。私は能→文楽→歌舞伎という古い順に観てきたので松緑さんを初めて見た時は「文楽人形みたいだ!」ととても魅力的に感じた。目に独特な力があるし、脚力があるのか踊りもとてもきれいで人形に命が宿ったようだと思う。歌舞伎は松緑さんご出演のものを選んで観ている。彼もまさに「DancingDoll」。私も顔の好き嫌いはある(坂東亀寿さんのお顔が大好き)けれど、顔だけにとらわれて芸をきちんと観ないともったいないんじゃないのかなあ。ひとつの芸能でも観方は色々なんだろうけど。

襲名披露公演@東京

東京も一部のみ(^^;

大阪二部の「時雨炬燵」と東京二部の「帯屋」は嫌いな演目ビッグ2で、なんでこれを?と思ってます。いくら好きな太夫さんが語ろうと、嫌いな話は聴きたくないので仕方ありません。ちなみに、どちらも嫌いなのは心中する二人じゃなくて奥さんです。こういう奥さんたちは寒気がします。こういう人はDV男も許しちゃうに違いない。アホだ。小春やお半に勝てるはずがないわ。

玉男さんは相変わらずの男前。もう一度行く予定なので感想はそのときに。

行ってきましたッ!

襲名披露公演、行ってきましたッ!と言っても1部だけですが^^;舞台にたーくさん並ぶ賑やかな口上、気持ちがアップしますね。

えーと、すっごくいいです>熊谷陣屋。めっちゃいいです(他に言葉を知らんのか^^;)。お年を召された方が主遣いだと左さんや足さんが気を使う場面をよく目にしますが、この熊谷陣屋はどの役も主遣いさんがぐいぐい引っ張っていて左さんと足さんも自分のことに全力で取り組めている感じでした。


・足さんで今日「これは!」と思って観たのは「靭猿」の猿曳の足さん。黄色い足袋だから(お狂言の場合、足袋は黄色なのですじゃ)目立つのですがピシッピシッときれいで感激しました。
・木遣りのところで以前、みどり丸が涙を誘う場面で4ツメが悪目立ちしていたことがあって不愉快だったことがあったのですが、今回は動くべき場面でしか動かなくてほっとしました。木遣りはどうしても泣いてしまふ。


そして、前日ちょっとお邪魔したのが「とりことり展」(atひなた@谷町六丁目)。これはその戦果。とは言いながら最終日だったせいかHPで「欲しいな〜」と思っていたものに出会えず少し残念。今年9月にはまた上大岡京急でトリさん関連雑貨イベがあるそうなのでそのとき頑張るス。

3部行けたよッ!

前々から取ってあった今日の3部、このところの身の周りの事件頻発で行けないだろうと思っていたけれど、なんとか行ってきた。夜の時間帯だから行けたものあるか?
国姓爺合戦は何度目かな。文吾さんの和藤内がカッコよかった記憶がある。だけど今日、久々に観て(聴いて)自分でもびっくりするくらいしっかり話を受け止められた。千歳さん、最近語り口を変えたの?それとも話の内容でそうなるの?わからないけれど本当にすんなりと入ってきた。富助さんの三味線の力もあるかも。
虎は、やりすぎです(笑)。特にツメさんとの闘いはめちゃくちゃで、そこ、笑いをとるとこじゃないよ〜と思う。右端のツメさんなんかかぶりものが前に傾いて顔半分かくれちゃうし・・・ま、千秋楽だからよしとするか。
紅流しの最後で和藤内の足を遣った人、誰だろう。静止しているときには微塵も動かず動くときは大きくきれい、幸助さんの大きな人形をしっかり支えてた。これからもガンバレッ!


それにしても、すいてたな〜

九郎助内

やっぱり面白い。勘十郎さんの実盛は玉女さんの実盛とはちょっとテイストが違う。実直な雰囲気は減じるが人情味がにじみ出る。面白いなぁ。文司さんの九郎助は、若いなぁ(笑)

色々ありまして、今月の文楽は今日だけになるかも&KAAT行けないかも。仕方ないよ、そういう時もあるよね。