1部2回目・泥場でびっくり

今日は連れ有りで集中できないかと思っていましたが(休憩にどうしようとか帰りはどうしようとか余計なことを考えてしまうので)、そんな私に神様は今日もプレゼントを用意してくれていました。源さんが休演されて急きょ相子さんがリリーフ登板されたのです。私はしつっこいくらい公言しているように源さんが大好きで、休演されたのはもちろん残念。でもそれ以上に相子さんの語りが聴けたのが嬉しかったのです。ま、日曜に源さんで聴いてあったのもあるかも^^;


暗い中、盆が回って相子さんが乗っていたときには一瞬「相子さんだったっけ?」と思ったのですが(鈍感すぎる)、横にいたのが藤蔵さんだったのですぐに「ちがっ!源さんだってば!」と気付きました。相子さんは石像のように微動だにしません。緊張しているのか集中しているのか、暗い中でも緊迫感が伝わってきます。心の中で「がんばれあいこっ!負けるなあいこっ!」と叫んでる自分。後から知人に聞いた話では、当日になっての本当に急な代役だったそうですが、いやもう、頑張ってはりました。頑張っているというのが伝わっちゃ〜プロとしてどうなのかとは思いますが、三婦内の文字久さんといい相子さんといい、人間国宝の代打(つまりは重い場の代打)という超絶プレッシャーを乗り越えて堂々と語られている姿は立派というしかありません。

「悪い人でも・・・」のところではついついガン見してしまいましたが、本当に貴重なものを聴かせていただきました。明日からも代打が続くどうかわかりませんが、頑張ってほしいです。そしてMyLOVE源さん、早く帰ってきてね。


ところで今日連れていったのは二男の連れ合い。新婚ながら既に妊娠中で、身ふたつになる前にいろいろ連れて行きたいと思って連れまわしているのですが、歌舞伎・狂言文楽を観た時点で「どれが面白かった?」と聞いたところ「文楽ですね」と!貸した本(ガイドブック)をしっかり読み、劇場に着いたらプログラムを読み、義太夫もちゃんと聴いていて笑うところは笑ってるし、我が身うちながら「すごい吸収力」と感心してしまいました。もともと読書が大好きなので苦にならないみたいです。夏祭が体教にいいかどうか不安はありますが^^;楽しんでもらえてよかったです。


お辰の間合いについて。やっぱり床が少し影響してるのかもしれません。簑助さんの間が教科書通りじゃないので、住さんくらいになると阿吽の呼吸でぴったりくるんだろうな、って思いました。文字久さんは「早いな」って感じたんですけど、たぶん、ぽんぽんぽんとリズミカルに行っちゃうので走ってる感じがするのだと思います。緩急が足りないっていうのかな。よく聴いていると、錦糸さんの三味線が入るとすっと落ち着くんですよね。押さえて押さえて、っていう感じに弾いておられるのではないかと。そんな風に感じました。