2部

  • 二人禿:これも相当観ている気がしますが、簑助さんのを観ちゃってから自分の中のハードルが相当高いです。一輔さんの人形拵えがきれいでしたねえ。師匠にそっくりじゃないですか?胸元の襟の見え具合といい肩の丸みといい赤い襦袢の裾の出し加減といい、絶妙の美しさだと思いました。
  • 絵本太功記:この話、通しても面白いんですよね。でもここばっかりかかる。確かに尼が崎は面白いです。話も面白いし人形も皆、活躍のしどころがあって。でも、ここだけだと光秀って魅力ないですよね。筋を知っている人が見て初めて光秀の苦悩を思って泣けるわけで、初めて文楽を見るひとがこれだけ見たら親は殺すし息子は見殺しだし、主役なのにイマイチかっこよくないのでは・・・いいのか?それで。床は切以外は大夫さんと三味線さんの音のかみ合いがイマイチな気がして(きわめて個人的な意見)集中できませんでした。燕三さんは相変わらずたくさんの登場人物の弾き分けがお上手で堪能いたしました。
  • 生写朝顔話:これね、朝顔が好きなので楽しかったです。でも、しつこいようですが宇治川蛍狩とか浜松小屋とか笑い薬とか、メイン筋だけでも全部一緒にやってください。この組み合わせはどうもいかん。短くするなら明石浦船別はいらないのでは。喜一朗さんの「てれ〜ん、というべた凪の海の雰囲気」というの、わかりましたよ!大井川の奴、いいですね〜。私、奴好きで腰元好きでツメ好きという変な趣味なんですが。幸助さんにぜひ、新薄雪の妻平をやっていただきたいです。