12月文楽公演「本朝廿四孝」

DancingDoll2010-12-08

今回上演されるのは三段目にあたる部分、だそうです。どうせなら通しで上演すればいいのにね。

  • 桔梗原の段
    • ここはここなりに面白かったと思うのですが、この後の勘助住家があんまり面白すぎて細かい記憶がとんでしまいました(汗)。確実に覚えてて「そう来たか〜」って思ったのは、越名弾正が「鑓弾正」だと言って振り回す鑓をかわした高坂弾正が「手前は逃げ弾正」と言い放つとこ。前の場面で唐織が入江にやりこめられたのが伏線になってるこの決めはオサレだと思います。
    • そうそう、舞台の真中に領地の境界の棒が立ってるんですけど、慈悲蔵の捨てた赤ん坊が頭は越後で足は甲斐という具合に横たわってます。そこで頭があるからこっちだとか足が甲斐の地を踏んでるとか言いあうわけですわ。大岡裁判みたいな展開なのかしら、頭と足で引っ張るのかしら、とワクワクしてたら乳飲ませ比べになるというありえない柔らかい展開でした。
    • あとは、越名弾正がいないいないばーをやるたびに赤ん坊が絶叫するということくらいしか覚えてなくて・・・日曜にまた行きますのでしっかり観てきます。
  • 景勝下駄の段
    • 最初のお百姓のやりとり以外は、ヒジョーに真面目なやりとりのある段です・・・ってそれだけか?!よく言えば伏線、普通に言えば後々のこじつけの理由づけになる段なので、ここ寝ちゃうと後で「ガッテン」って言えなくてつまんないと思います。
  • 勘助住家の段
    • 作者が「聴いてる人がわけわかんなくなるだろな」と面白がって書いたとしか思えない段です。でも、人形が派手で動きで語るし、浄瑠璃も文章を端折ってなくて丁寧に描いてるから「おうおう」「ほうほう」って思えて面白いんですよ。こういうのを頭の柔らかい子供に見せたら面白がって案外スポっと理解しちゃうんじゃないかな〜って思いました。
    • わかんない文があるので教えてほしいのですが・・・「嬶のそげめはてこねてしまふ」ってどういう意味ですか?死んじゃったってことだとは思うのですが。
    • 細かい部分の感想はまた明日。それと、もう一度観たら作品紹介として筋を追って書いておこうと思います。