帯屋の段

嫌いなんです、この話。たぶん、前にも何度もそう書いてると思います(苦笑)。帯屋長右衛門と紙屋治兵衛が2大嫌悪人物で。感情優先の人間なので「嫌い」となるととことん嫌い。と言うわけで私のここの楽しみは”おとせと儀兵衛と長吉”だったりします。
おとせサイコーでしたね(笑)。勘壽さんが遣うと意地悪ババアも可愛い。儀兵衛もサイコーでしたね。簑二郎さんってチャリがお好きなのかしら〜、楽しそ〜、って思って見てました。長吉は幸助さんご自身がブログに書かれているようにお稽古なしのせいか、やや探り探りの感じもありましたが、ただのアホでなく実は裏のありそうな人物であることも含んでいたように思えます。
後ろの長右衛門が辛そうなのも、お絹がそわそわ心配しているのもわかりましたが(しかも超美人だった)、どこがどうというのではなく全体にバラけた感じがありました。緊張感がなかったと言うか・・・何が原因かはわかりません。演者ではなく私の集中力の問題かも。


ついた〜でも「清治さんがもったいない」という感想を読みました。私もそう思いますが、呂勢さんを育てている真っ最中だと思うので我慢します。それでも最初のひと撥はドスンとくる音で「すげえ」と思っていたら斜め後ろのおじさまも「いい音出すなあ」と。うんうんうん、と頷いてました。清治さん単独の三味線の演奏を入れたら、お客さんもっと入るかも〜。


個人的な希望ですが、来年はできれば2つの演目のうち1つは立役がガンガン動くやつをお願いします。