備忘録としての箇条書

週末からまた少し忙しくなるので(今の体調で大丈夫か不安だけど)、メモ書きしておきます。鑑賞教室はBプロのみ。
実は、清十郎さんが遣われるというので公演が終わるまで書けなかったのですが、私は塩谷判官がとっても嫌いです。だから感想を書こうとすると判官への怒りが湧いてきてしまうのでありました(汗)。顔世が困っているのを見て助けたり、刃傷事件を聞いて「自分の身におきたことだったかもしれない」と最後の花水橋に出てきて浪士をねぎらう若狭助の方がずっと好きです・・・なので、できたら今度は他の役を遣ってください(苦笑)

  • 「下馬先進物の段」:最初に観た日、本蔵が伴内に賄賂を渡すために目録を懐にはさむ場面でちょっと手こずっていましたが、後日拝見したら滞りなくはさんでおられてほっとしました。右から二番目のツメさん(駕籠かき?)が師直の篭に近づいてはいはいと聞いている姿が可愛かったです。
  • 「殿中刃傷の段」:師直がスケベオヤジだとは言え、塩谷判官の奥さんが才色兼備でなけでばこんなことは起きなかったわけです。それを考えると「フナ侍」と言われたことより「ヨメに色目を使いやがって」というキレ方に思えてしまうため、由良助以下家臣たちの悲劇度がいや増して感じられます。〜〜刃傷の場面は、太夫さんも喜一朗さんの三味線も勢いがあって盛り上がりましたね〜。
  • 「塩谷判官切腹の段」:最後まで「悔しい悔しい、俺の意趣を晴らしてくれ」ってなんつーワガママな人だろう。しかも本蔵に対して怒るなんてどう考えても逆恨み。帯刀したまま主人に近寄ろうとする由良助の太刀を掴んで止める力弥がいじらしい。こんな素晴らしい親子を仇討ちで散らすなんて!・・・もっとも、それだから観ている側は浪士へ思い入れしやすんでしょうねえ。ここの登場人物では石堂さんが好きで、玉志さんの石堂がイメージにぴったりきて嬉しかったです。
  • ツメさんいろいろ:「切腹」に出てくる家臣のツメさんがね、みんな顔が違うんですよ。特定の歌舞伎役者の顔に似せて作ったのかなあ、という首もあって「下手の前の方で観たかったなあ」って思っています。判官に「部屋を出ろ」と目で言われるときも、ひとりひとり出ていくときも芝居気たっぷりでホントに楽しく観ました。
  • この作品で一番好きな登場人物は”圧倒的に”本蔵です。あと、七段目に出てくる平右衛門も。

うう、時間がない。公演の方はまた後日。