視聴室に行きました

文楽と歌舞伎、両方借りて観ました。自分でもこんなに「全然違う」って感じるとは思っていませんでした。舞台は別々に行きますもんね。個人的な好みではありますが「文楽の圧倒的な勝利」。演劇の持ち味というか質が違うんでしょうね。改めて「文楽は面白い」「文楽大好き」って思いました。あんまり好きじゃない「杉の森の段」だったのに(笑)


で、あっと思ったのは「歌舞伎好きなら今回の『テンペスト』いけるかも」ってことです。本来の「文楽」なら、子供向けでない限り”人が化け物にとりつかれて苦しむ”場面は化け物の人形いらないと思うんです。文楽座の人形遣いさんのレベルですから実際に化け物を出さなくても「苦しんでいる」様子を表現できたと思うんですよね。歌舞伎は役者さんが心理の経過までと書きのような部分もセリフで言ってくれるでしょう?あのくどさが私はダメなんです。だからダメだったんだなあって思いました。


ホントにこればかりは好みの問題ですね、いい悪いじゃなくて。私は「タカラヅカとカブキは舞台に近い席よりもてっぺんくらいの席にいて観たいとこだけ(観たい役者だけ)オペラでズームアップするのが好きかなあ」っていう人間だからだと思います。ちなみに文楽は6〜9列くらいが一番好きです。4列だと近すぎで10列より後ろだと人形の顔が小さくて表情がわからない、です。+床の正面が最高。初日の2部は8列19番という、マイベストの席でした。