弘知法印御伝記@柏崎

まずは「越後猿八座のみなさま
旗揚げ公演大成功おめでとうございます」


大阪滞在中にポメラに思い出せたことを書いてきたのですが、あらすじや「びっくりな部分」を書いてしまうとネタバレになってしまいそうなので触れて大丈夫そうな部分だけ書いておきます。知りたい方は新潟公演(7/11・12)へ足をお運びください、ってことで(笑)。「百聞は一見にしかず」と申します。上野〜新潟って東京からワタシんちに帰るのと同じくらいで行けるんですよね(マジ)。


主な登場人物〜〜弘知法印(出家するまでは大金持ちの放蕩息子「弘友」)・父「大沼権太夫秋弘」・弘友の妻「柳の前」・息子「千代若」後に「弘嗣」・家老「荒王」・馬子・出家の引導をする僧・修行を妨げようとするもの・弥彦権現〜〜その他動物などもたくさん出ます。首が個性的で面白いです!


妻子がありながら遊興を尽くしていた弘友が父の怒りを買い、妻を殺され、放浪しているときに出家を発心して弘知と名乗り、高野山で7年の修行の後に越後に帰り、我が子と会い、悟りを開いて即身仏となる、という話。・・・こう書くと簡単な話なんですが(汗)、そこを面白く展開させていくのがポイントです。笑えますしびっくりできますし、あっと言う間に時間がたちます。友達と「ホントはもっと長い話なんだけど3時間くらいにまとめてるんじゃないのかな」って話したのですが、とにかく展開が速いので飽きさせません。逆に間合が短すぎて「え?ここはそんなに時間がたってるの?」って思っちゃう場面もありました。


聴いていて「?」ってわからなかったのは仏法の部分だけでストーリーは普通に聴いていれば聴き取れます。人形も皆さん元は素人さんだとは思えないくらい表現がお上手です。ひとつふたつ「あ!」と思う部分はありましたが本当によくお稽古を積まれたものだと思いました。鳥越先生も「次はもっと上手くなっているはずですよ」と仰ってましたし、新潟公演はさらにいいはず!

舞台で一番大事なのは、演じる人たちがどれだけ気持ちを注いでいるかってことだと思うんです。その作品を愛し、その舞台を愛し、観ている側に伝えようという気迫、そういうものは必ず通じると思います。この公演はメンバーの皆さんの「大変だけど楽しい」という思いも伝わってきました。それが自分にも共鳴して嬉しくなる、最高の時間です。細かい技術は追々ついてきますから、まず「想い」ありき、が大事なのでは。


友達と「これって柏崎を他の土地に変えても作れる話」→「きっと日本の各地にこういう話はあるだろう」→「そういうものを大事にしていくことが郷土の文化を守るってこと」みたいな話をしました。それは規模を大きくしていけば「日本人として日本の文化を守る」ということにつながると思うんですよね。足もとを危うくして先のことばかり考えるのではあかんのでは・・・