女流義太夫の新たな世界

NHKのニュースで取り上げていましたね。今回が初めてみたいな扱いでしたが、去年もありましたよう!時間がなくて申し訳ないと思いつつ最後の「奥庭」は失礼してしまいましたが、ニュースを観て「うちがもっと近かったら最後まで観れたのに」って悔しかったです。
演目が女義さん向きだな〜って思って楽しみにしていました。思ったとおり、駒之助さんの「長局」は圧巻のひとこと。「草履打」の越孝さん、最初は「固いなあ」って思いましたが後半馴染んできてよかったです。「人形に合わせてる」ような雰囲気もあったので、床主導でがんがんいってほしかった気もします。
和生さんの尾上がすごくよかったです。「長局」では死を覚悟しているせいか既に魂が身体から離れているようで、それでも中老らしくしゃんとしていようとする姿が泣けました。前に観たときは生き生きとしているお初にばかり目が行くことが多かったのですが、今日は尾上の美しさにはっとしました。