平家の公達

鎌倉に程近い土地に住んでいて血も清和源氏の系統であるのに、平家好きで平家物語が大好き。先週の土曜は「平家の公達」見たさに能「清経」を観てきました。平清経は清盛の嫡子・重盛の三男です。三男ではありますが、長男・次男よりも血筋はよかったとのこと、笛を好んだ二枚目だったという話もあります。
解説で「平家の落人はいろいろなものに身をやつした伝説が多くて、浄瑠璃などではすし屋にもなっていたり」という話があったときぷっと吹き出しました。周りにもクスクスと笑いが起きて、このときはっと「能だけ観ていた頃にはわからなかったことがわかる」と思って感激。すし屋に隠れていたのはたしか維盛、でしたよね。
こういうことを知っていることが生きていくのに必要なわけでもないし、得になるわけでもないです。頭の中の形にはならないものですから、命が尽きたときに何かで残るわけでもありません。でも、知っていることそのものが嬉しいし、さまざまなものに囲まれていながら気づくことのない毎日を反省するきっかけにもなります。浄瑠璃を知ってヨカッタなあ〜