平家女護島(鬼界が島)
またいろいろと録画をお借りしました。文楽を観始めてまだ2年に満たないというのに、私はとても恵まれていると思います。玉男さんと津大夫さんが観たい聴きたい、というすっごくワガママな私の要望をきいてくださって、本当に深く感謝しております。
これはおそらく、平成4年7月@文楽劇場の公演だと思います。最初に住さんのインタビューも入っています。床は住さん&先代の燕三さん。人形は下記の通りです。ちなみに口上はご贔屓のもよう。
私は能の「俊寛」(喜多流では「鬼界島」)しか知りませんので「千鳥ってダレ?」と(笑)。「俊寛」に女性が出てこようとは思いもよりませんでした。しかも文楽らしい浄瑠璃で「くくく」っとなる部分もあって。ホントにもう。
「俊寛」は能と言っても全然舞わないお芝居みたいなタイプの曲で、私は舞いのない曲はあんまり好きじゃないのですが、この話は赦免状をひっくり返す場面でつい泣いてしまうというお気に入りです。だから最初はちょっと「うーん」ってなってしまいましたが、観ているうちに「これは文楽の『鬼界が島』なんだ」って気持ちが切り替わってきて、最後の場面なんか「ブラボー玉男さん」とか思いました。次は「良弁杉由来」を観たいと思います。