4月公演

忘れないうちに(と言っても天地会でほとんど吹っ飛びましたが^^;)思いついたことを箇条書きしておきます。今日は人形さんだけ。

  • 玉藻前」なんともかんとも文雀さんの萩の方に尽きます。いやはや美しい気高いカッコいい。双六をやっているときは奥にいるのですが、小さな動きの中で心情が伝わってきました。この方の首の遣い方は別格ですね。
  • 「宵庚申」半兵衛が素晴らしかったですね〜。勘十郎さんってこういう重心の低い遣い方もなさるんだ〜と感動しました。八百屋のお婆ちゃん、可愛い目の首のせいか遣っているのが紋豊さんのせいか悪い人に見えませんでした。録画で観たときのものはホントに憎ったらしかったのですが。
  • 「粂仙人」ケタケタ笑っていた品のない私をお許しください^^;セットが録画で観たものとちょっと違いました。録画では仙人の位置がもっと高くて本当に落っこちるのです。竜も全然違いました。
  • 「加賀見山」団扇を折った後に清十郎師匠は奥へ扇を取りに行きました。勘十郎さんは後ろに置いてある扇を取ってきました。私としてはお勝手に扇があるはずないので取りに行くほうがリアルだと思っていたのですが、和生さんはなんと「?」と考えてから帯にはさんだ自分の扇を出したのです。あ、これが一番リアルだ!と思いました。そして昨日、文雀さんが「私の師匠はリアリズムを追求した」と仰ったのを聴いてしみじみ納得したのでした。
  • 上田村の清之助さんのおかる、たいへんに美しかったのですが、私の抱いているイメージとちょっと違ったので初日はしっくり来ませんでした。清十郎師匠のおかるをイメージしていたのです。骨太でいかにも一家を仕切っているしっかり者の百姓家の婿取り娘、という感じですね。2日目はこちらの受け皿を空にして臨みましたので、清之助さんの描かんとするおかるの姿が入ってきました。清之助さんのおかるの方がお千代と父親が生きますね。
  • 私的人形賞