3月地方公演

  • 解説:津駒さんの解説が”大人の解説”でした。津駒さんの人間性までが伝わってくるようなお話で胸に染み入りました。鑑賞教室などの若い子向けは面白いだけでもいいですが、地方公演は年齢の高い人も多いですから、こういうしっとりした話もいいんじゃないでしょうか。
  • 『菅原伝授手習鑑』「寺入りの段」「寺子屋の段」:へろへろになるまで泣きました。最前列のど真ん中なので技芸員さんに見えちゃうとヤだから「今日は泣かないんだ!」と思っていたのにいとも簡単に挫折。だって今日、泣いてる人が多くて我慢できなかったんですよう。周りの皆さんも鼻すすってるんだもの。。。津駒さん&寛治さんが泣かす泣かす。加えて千代が”哀切を極める”紋寿さんですよ。泣かずにいられるわけ、ないじゃないですか。秋のときはいろは送りになってからはその美しさで少し涙が引いたのですが、目の前に千代が出てきた瞬間涙がぶわっ!最後は「もうどうにでもして」と思ってました(苦笑)。最前列でよかったと思ったのは、私は目が悪いので少し後ろの席になると人形の表情までは見て取れないのですが、松王丸の目の動きまでが逐一見えたことでした。浄瑠璃に乗せて細かく目も動いているのですね。
  • 『釣女』:相変わらず面白かったです。近くで見たら一輔さんの遣うお人形がすごく器量よしで見とれてしまいました。一輔さんのお人形、きれいですね〜。お父様譲りでしょうか。