ことば

とみさんのブログで、住大夫さんが関東のことばを「訛ってまんな」と仰ったという話を読んで、夏に初めて大阪の文楽劇場に行ったときに感じたことを思い出して、ああ、この感覚ってわかる、と思った。前にmixiには書いたのだけど。
新大阪から文楽劇場へ向かう地下鉄に乗っていてふと「何かおかしい」と思って、何がおかしいのかよ〜く考えたら車内放送が標準語(大阪の人に言わせたら東京語なのかな)だから違和感があるのだと気がついた。周りの人はみんな大阪弁(それ以外の関西の土地の言葉かもしれないが私には判別できない)だし、中吊り広告の文字だって関西弁で書いてあるのに車内放送だけ東京弁である。浮いて当然だ。変だ〜変だ〜と思いながら乗っていた。
どこの土地でも、その土地のその人が聴いて育った言葉が「普通」でそこに違うイントネーションが入ると「異質」としか言えないんだと思う。どっちがメインとかどっちがいいとかいう問題ではなくて。私は郷に入っては郷に従う人間なので、行く先々の土地土地の言葉を尊重したいと思っている。言葉に限らず、違う文化も受け入れる度量のある人間でいたいと思う。