「紀州道成寺」

配られたプログラムに唄は書いてあるのですが、それを見ながらでは失礼な気がしたので耳をダンボにして一字一句聞き漏らすまいと思って聴きました。後ろの2人連れが幕が開いても喋ってるし、曲が終わったとたんに幕が開いているのに喋りだしたのには閉口しました。
筋はほとんど能の「道成寺」と同じです。ただ、語りだけで話を伝えるわけで(音楽は入りますが)、能の謡のように平坦ではなくて聴き取りやすいですね。”女の一念毒蛇となって”とか”猛火となって其の身を焼く”なんていうあたりはうが〜って力が入りました。面白かったです。