国立劇場視聴室

観てまいりました。初めて行ったのですが、数人入れる防音の視聴室が1つと、ヘッドフォンを使って見る個人ブースが4つ並んだ部屋がありました。午前中は視聴室で1人で観ましたが、スピーカーの雑音がひどい!これは浄瑠璃を聴きに来た人は困ると思います。午後はそちらに先約があるとのことでブースで観ましたが、こっちの方は雑音もなく、椅子が座りやすくてよかったです。

そういうわけで来週の火曜も予約してきたのですが、ブースの方をお願いしました。私が予約を入れている間にも視聴室の中から人が出てきて「スピーカーから音が出ない」などと苦情を言っていましたので、早急に点検した方がよろしいのではないかと。。。


来週予約したのは昭和59年2月の「心中天網島」と平成17年の「天網島時雨炬燵」です。昭和59年のものは、豊松清十郎さんが休演なくお勤めになられた最後の舞台だと思います。役はおさんです。平成17年の方はおさんは文雀さんで、清之助さんは小春を遣われたようです。長いので午前午後とも1時間半予約しました。本当は昭和51年の「ひらかな盛衰記」を観たかったのですが(清十郎さんのお筆)、大阪で上演されたものなのでこちらに資料はありませんと言われてしまってがっかり。

  • S53年「本朝廿四孝」十種香の段・狐火の段
    • 長尾謙信:吉田 作十郎
    • 花守関兵衛 実は 斎藤道三:吉田 玉松
    • 花作り簑作 実は 武田勝頼:桐竹 勘十郎
    • 息女八重垣姫:豊松 清十郎
    • 腰元濡衣:吉田 文雀
  • H11年「連獅子」
    • 雄獅子:吉田文吾
    • 雌獅子:吉田蓑太郎(現・桐竹勘十郎
    • 子獅子:吉田清之助

人形遣いさんしか確認していなくてすみません。
初めて拝見する"動く清十郎さん"はとってもステキでした。顔立ちは端正で華やかですが、佇まいの静かな人形遣いさんです。「本朝廿四孝」はとても観たかったので楽しく観ることができましたが、特に襖をちょっと開けて蓑作(勝頼)と後ろにかかっている絵を見比べる様子が可愛くて思わずこちらまでニッコリ(笑)。これ、足をやっているのは清之助さんですよねえ。