豊松清十郎さん

何故この方の舞台が観たいか。それは清之助さんが「人形遣いへの道を歩む」という点で最も大きなキーマンだからです。幼い頃の清之助さんは清十郎さんの舞台から『言葉にならない何か』を感じたはずで、それを私も感じたいと思いました。無情にも時は一方向にしか流れず、最近になって文楽を知った私には土台もなければ支えもありません。だから時を遡って私を支えてくれる何かを手に入れたかったのだと思います。
今日、清十郎さんの舞台を録画ではあれ拝見することが出来て「ああ、このお人形ならわかる」という思いと「清之助さ〜ん、まだまだだよ〜」という思いがふつふつとわいて来ました。そして、いつか師匠に追いつき、追い越す日までエールを送れることをありがたく思いました。きっと追い越します。信じています。がんばって!