ちょっと肩すかし

知らない作品がかかるので12月公演に行ってきました。12月は鬼忙で昨日しか空いてなくてやっとこさ、です。私は「伽羅先代萩」が好きじゃなくて、今回もやはり「政岡って好きになれないわ〜、おかしいわ〜、この人」と思いつつなんとか観終わり、さて「紙子仕立両面鑑」。正直言ってがっくり。結構ありがちな話がシリアスに進んでいくのに、終わりがコメディにもならないドタバタでした。場内大爆笑で受けたは受けたけど、そこまでの話はなんだったんでしょ?太夫さんも新しく覚えるほどの話だったのでしょうか?なんか気の毒。


鑑賞教室B。二人三番叟は・・・左さんがあっぷあっぷで必死でついていってるのがはっきりわかりました。主遣い二人が頑張っているだけに左手の「身体との一体感のなさ」が気の毒でした。足さんは最後までよく足が上がってきびきびしていて立派でしたね。床の方はよかったです。三味線もしっかりそろって一本に聴こえ、帰宅してからも三味線の音色がリフレインしてました。
「尼ケ崎」は本公演でも十分な重さで(特に人形は素晴らしかった)見応えがあり、本公演だけで帰らなくてよかった〜と思いました。光秀と言えば勘十郎さんのイメージが強いですが、玉女さんが遣われるとまったく違う印象になるのも新鮮でした。遣う人でキャラ違っちゃうんですね・・・深いわ〜。


遣う人で違うと言えば、伽羅先代萩で鶴喜代君を使われた玉誉さん。この方はこういう高貴な役をすると大きな存在感を放ちます。この方を最初に認識したのは安徳帝です。それまでに観た安徳帝と違う空気を感じてこのブログにも書きました。逆にチャリ役はもう少し崩れた感じが出るといいな〜と思います。