二部2回目

前2作品については特に言うこともなし。真ん中の演目が私はホントに嫌いなんだ、というのをひしひし感じたけれど、スルーする(眠るともいう)ことを覚えたので心のとげとげいらいらはなかった。同じ理由で9月の2部は観ないであろうことがほぼ決定。これが歌舞伎であれば役者で我慢とかできるのかもしれないけれど。

あ!そうだ!書こうと思っていたことを思い出しました。「傾城反魂香」のおとく@文雀さんの細かい手わざは秀逸でした。墨をするところも素晴らしいですが、鼓を打つ場面。本当に鼓を打つ方の手順通りにきゅっと紐を締め、くるんと返してきゅっと締め、締め具合をみてから打つ方でない面に顔を近づけて(たぶんはーっと息をかけているのかと)手で湿気を確かめてから肩に乗せるんですが、本当の人間がやっているみたいです。写実っていうのかな、すごいと思いました。


阿古屋、初日に観たときは勘次郎さんが汗をかいて必死の形相でしたが、今回は涼しい顔をしていました。すごい進歩!偉い!そしてやっぱり一輔さんの器用さに拍手。勘十郎さんは人形遣いとしてももちろん一流ですが、いい師匠で、いい先輩なんだろうな〜と感じさせる三人の一体感に酔いました。初日より阿古屋の気持ちの揺れや覚悟がよくでていたと思います。寛太郎さんの琴&胡弓が初日よりずっとうまくなっていて(うまくと言うか艶っぽく?)こちらも人形との一体感がハンパなかったですね。