赤坂文楽

DancingDoll2012-02-22

・・・なるものに行ってきました。ホントは区民のための催しなんだろうな〜と思いつつ、区民でも都民でもないのに出張っていきました。だって面白そうだったんですもん。
2部構成で、1部は「曽根崎心中」の録画(天満屋〜道行)を観ながら勘十郎さんと玉女さんがトークを繰り広げるというもの。えっと〜、でも〜、人形遣いさん2人にトーク回させるのは若干無理があったんじゃないでしょうか。ツッコミのない漫才のようでありました。とは言え、録画は素晴らしかったです。平成6年の公演で徳兵衛@76才の玉男さんとお初@60才の簑助さんだとのことですが、簑助さん60才には見えなんだ。人形も色っぽいけど簑助さんの全身から色気がほとばしってる感じでドキドキ。徳さまはやはり玉男さんで観たかったなあ、なんであと数年早く文楽に気付かなかったのかなあ、と今日また悔いが増しました。まさに絶品
録画に遊女を遣われる玉英さんが映っていました・・・ううう。もう一人の遊女は誰だったのかな?九平次は玉幸さん。お初とのやりとりにめりはりがあって強い印象が残ります。最近は九平次のイヤらしさがイマイチのような気がするので、このくらいのとんがり加減でやってほしいなあ。そして天満屋の語りは(たぶん)織さん、めっちゃいいです。これは文楽劇場の公演なので国立劇場の視聴室では観られないのかも?


2部は勘十郎さんと玉女さんによる道行の実演です。師匠方の最高峰とも言える録画の後でさぞかしやりにくかったことだろうと思います。お初は津駒さんなんですが、録画の方はツレに呂勢さんの声があったようなので呂大夫さんなのかな?勘十郎さん&玉女さん、お二人とも渾身の演技、大夫三味線も入魂の演奏で、いいものを拝見拝聴させていただきました。楽しかった!