歌舞伎鑑賞教室

昨日の初日、15時の会を観てきました。歌舞伎に対してそれほど興味がないので年に数回しか観ません。したがって「義経千本桜」も観たことがありません。文楽でもこの渡海屋・大物浦の段は大好きですし、特に碇を抱いて入水する知盛は一度歌舞伎で観てみたいと思っていました。そこにタイミングよく大好きな松緑さんが知盛をなさるというので発売日にソッコーでチケットをゲット。
結論を先に言えば、どうしても元が文楽ですから耳で聴く分には文楽の方がず〜っと面白いです。特に渡海屋の方はあまり派手な動きがありませんし。でも大物浦は歌舞伎の方が面白いかも。文楽だと簡単に済んでしまう相模五郎や入江丹蔵にそれぞれ見せ場があって(私はこの坂東亀三郎&亀寿兄弟が好きです)、何より血まみれの知盛がすごく見せてくれます。
松緑さんは美男子でもないし美声でもないですが(ファンとは思えない発言だな^^;)芝居心があるんですよね。苦しみながらひとり語る場面では、場内が咳ひとつ聞こえないくらい求心力があり、初役の初日とは思えなかったです。


改めて確信したのは「知盛が大好き」ということでした。文楽よりも歌舞伎よりも能「船弁慶」の知盛が一番好きですけど。