切れ間がないですね

この前、東京公演が終わったと思っていましたが、もう鑑賞教室。間に相生座公演もありましたし、技芸員さんは(ファンも?)休む暇がないですね。


自分、「打てば響く」タイプではなくて、時間がたってから「ああ〜、そうだったっけ」と思うことが多いです。昔、母に「あなたはこっちが物を言うと地球を一周してから聞こえるらしい」と言われたくらいで・・・それで、雷門の段でどじょうがお地蔵さまに化ける場面がすごく面白かったのは大夫さんの語りがちゃんと狂言らしかったからだと気付きました。。←今頃かい!
化けて出てきて「あの世の人が云々」の設定は『武悪』に似ているのですが、お地蔵さまが引っ込むときにある「見るなよ」「見はいたしませぬ」というやりとりも狂言にあります。『清水』という曲で太郎冠者が主人を騙そうとして鬼の面を被って脅すのですが、去るときにこういうやりとりをします。
この場面のどじょうの動きと、大夫さんの語りがとてもきちんと型が決まっていて狂言好きの自分が違和感なく観れたのだと、まあ、今さらながら気付いたというわけでした。