今日は歌舞伎

「京乱噂鉤爪」を観てきました。　「東京文楽会」さん主催のバックステージツアーつき。「花道を歩けちゃう！」「回り舞台の上に乗って一周回れる！」「奈落や花道の仕掛けまで見れちゃう！」。しかも少人数なのでどんくさく取り残されそうになってもちゃんと話も聞けて楽しかったです。
作品も去年のより面白いんじゃないでしょうか。去年のは録画でしか観ていませんが、美女連続虐殺で全体にとても深刻で暗いイメージがありました。今回は陰陽師が出てきたり、「オペラ座の怪人」ばりに鏡の仕掛けがあったり、乱学が宙乗りで引っ込むところも前回は花道の上を飛ぶだけでしたが、今回は下手から２階席の上手端までクルクルと回りながら斜めに飛んでくれて(真上を飛んでった！)とにかくスゴかったです。また観たいかも。
前回の乱学は心が「獣」だったんですが、今回は「半獣」というか「ヒト」に近いというか、「大江山花伝」の茨木童子のようにヒトでないものの苦悩があってちょっと泣けました。梅玉さん演じる陰陽師は安倍晴明の術を手に入れたという設定なんですけど、晴明ってキツネと人間の間に生まれたとか言われてるじゃないですか。だから「人間豹」に登場させたのかなあ、って。面白かったです。これ、自分としては結構「お勧め」です、はい。

物語の中心人物の一人に「すっごく大柄な娘・みすず」というのがいて、大きいがゆえにみんなに「だいこ(大子)」って呼ばれてるんですよ〜。これ、かなり気に入りまして「今日からワタシ、だいこって改名しよう」って(笑)