6月鑑賞教室A&B

思いつくまま箇条書きにしていきます。

  • まず「解説」(いきなり?)について。相子さん&清丈'さんの解説はもう定番なのでしょうか。相変わらずボヤきが入りますが、新ネタも!個人的には相子さんが清丈'さんを「年くった(くたびれた、だったかな)ルパン三世」と紹介したのに大感激。清丈'さんてば結構二枚目なのに貧乏神なんて紹介されたのでは可哀想だな〜って思っていたのでした。似てますよね>ルパン三世。でも、弁慶@マツ**ネタは「いいのかっ!?」って叫びそうになりましたよ〜。
  • 「五条橋」:Aでは隣の女性が(「絵本太功記」ではほとんど爆睡されてました)「意外と面白い」と言ってました。BではMクン兄が身を乗り出して観ていました。義経と弁慶という有名な登場人物がはっしと組むわけですから初心者でも子供でも観ていて面白いかと思います。鑑賞教室はこういった小品をいくつか集めて上演するというテあるのではないでしょうか。小品ゆえに若手、となってしまいがちですが、こういうものをベテランがやることで「ぐいぐい引っ張りこまれる」ということもあると思います。
  • さらに「五条橋」:AとBで2人の立ち回りが違いました。こういうのは許されているのですね。2人で相談して決めるのでしょうか?Aの義経さんは細かい動きが丁寧で、Bの義経さんは立ち姿がきれいでした。弁慶はBの方がコミカルさが加味されていて面白く観ました。
  • 「絵本太功記」@床:皆さん、それぞれに個性があったと思います。組む相手が違うのが面白いですね。英さん&清介さん、呂勢さん&燕三さん、文字久さん&富助さんって合うなぁ、と思ったりしました。
  • 人形:(A)清五郎さんの初菊、よかったです。清五郎さんご自身がちょっと怖い顔になっていたのが残念ですが、お人形はきれいでした。勘十郎さんがこの中に混ざるのはなんかちょっと「反則?」みたいに思ったり(笑)。玉也さんを持ってきてほしかったかも。(B)正直なところ「操」ばかり観てましたので感想を書くのはおこがましいのですが、全体に自然な感じで「人形浄瑠璃一座」っぽかったと思います。と言うのは、Aが「がんばるぜ」みたいな空気が濃かったのに対してBは普段通りにご自分の人形を使っていらっしゃるという雰囲気だったからです。十次郎はちょっとリキ入ってたかも?「操」さんのくどき、後ろ振りがきれいでしたね〜、十種香が楽しみです。

鑑賞教室とは関係ないですが、私自身は能のシテなんかもそうなんですが、ぐいぐい押してくるよりはすーっと引っ張り込まれる方が好きなんですよね。たとえば、知らない間にコップに少しずつ水が溜まっていき、限界までいって溢れ出して初めて「嗚呼」と胸をしぼられる、みたいな。激しい炎で煽られるような感動は、そのときには強く揺さぶられても後で疲れちゃうんです。