見納め

国立劇場での「吉田清之助」としての最後の舞台を観てまいりました。いろいろ書きたいこともありますが、皆さまご存知のとおり悲しいことがありましたのでちょっと文章を書く元気がありません。もうあの「長町裏」が聴けないのだと思うと、文楽に出合ったのが遅かったのに間に合った自分は幸運だったとは思います。でも、残念で残念でなりません。


・・・不思議です。思いだそうとすると床でのお姿ではなく、浴衣姿で楽屋の廊下の椅子にかけられて(何故か人形さんの楽屋の前でした)満面の笑みで行きかう人たちに声をかけたりかけられたりしておられた、そのお姿ばかり浮かびます。昨日は夜の部の「狐」の前に訃報を知り、「狐」は右から左、という感じでした。友達が一緒でなければ観ずに帰りたかったです。