地方公演@府中昼

今日は文楽以外のことで妙に盛り上がったような気がします。楽しかった〜!今日お会いした皆さま方!皆さんのおかげです!今日はありがとうございました!
府中については昼の部についてのみ書きます。夜の方は横浜と一緒に。

  • 四条河原の段:録画で予習したときも「なんかな〜」と退屈だったのですが、正直ちょっと眠かったです。寝不足だったのもあると思います。
  • 堀川猿回しの段
    • 紋豊さんの母がいいです。しんみりとしていてでも存在感があって実にいい。あんなに動きがなくてあれだけの表現ができるっていうのはスゴいと思います。紋豊さんの人形には小手先のだましがなくて奥からにじみ出てくるものを感じてとても好きです。
    • 本来ならおしゅんを遣いそうな簑助さん、今回は愛弟子に譲って与次郎ですが観客の皆さんの目は簑助さんにいきがちだったのではないでしょうか。かくいう私も目が離せず、与次郎の食いしんぼうぶりをほほ笑ましくみていました。しかし、府中公演だけだと思いたいのですが道具のアクシデントで表の戸がしまりません。戸を立ててあるからおしゅんに出てこいというのに閉まらないのでは話になりません。必死の簑助さん、口がへの字になりつつもちゃんと与次郎が閉じようとしているように見せています。誰か早くきて戸を閉めろ!と思ってしまった私でした。2度目のトライでなんとか閉められてほっとしました。
    • 猿回し、上手いです。これは勘十郎さんの得意技だそうですが、勘十郎さんはおしゅんを持ってるし、え〜と、なんか体型的にK緑さん?←なんでここだけ伏せ字?(笑)すごく上手くて最初はうわーって思って観ていたのですが、猿たちが可愛ければ可愛いほど、与次郎が陽気に猿回しをすればするほど、切なさ痛さがこみ上げてきます。なぜだろう。途中からボロボロと涙が止まらなくなりました。
    • 清治さんと千歳さんがなんだか合ってなくて気になりました。でも横浜で観たという人に聞いたら横浜ではしっくりきてたそうで、たまたま調子が合わないのを聴いたのかもしれません。
  • 道行初音旅:だーい好きなんです、これ。それを一輔さん&幸助さんがやるというのだから単独でも観たくなりますよね。予想通りではありましたが一輔さんの人形はウツクシかったですね〜。席が狐忠信側だったのがちょっと残念でした。忠信も悪くなかったですが、なんか人間の忠信みたいで、今イチ狐がバケた妖しさは感じられませんでした。足遣いさん、狐の足はもっと頑張らないとあかんよ。