*[ひとりごと]宿禰太郎のこと

遡って、一昨日のプランタンレクチャーのことは書きました↓。このまま昨日の上映会のことも書きたいですが、明日の朝10時からのサロンに向けて東京の息子のうちに泊まりにいくので、早めに晩ご飯食べねばなりません。なので、上映会の後のお茶会で技芸員さんに言われて驚愕し、己の読みの甘さを情けなく思った件をちょこっと書いておきます。宿禰太郎の立田殺しのことです。
確かに「あんなに仲良くしていたのに奥さん斬っちゃうのっ!?」という思いはありました。だからどうも東天紅はピンと来なかったです。録画で観たときも初日に観たときも。宿禰太郎は立田を利用しようと思って「好き好き」ってやっていたのであって、本気で好きだったんじゃないのか、という解釈をしました。←これは「×」らしいんです。
あの2人はお互いに相手が好きで好きで大好きだった、っていうんですよね〜。「それをわからせるように語るのがとっても難しい」と太夫さん。「うっそ〜」と思って怪訝そうな顔をしていたら「ちゃんと観ていればわかるはずです」と人形さんが追い討ち。勘十郎さんは深い葛藤をとても上手に表現されていますよ、と。
私には見て取れませんでした。全身全霊を傾けて見聞きしているつもりだったのに、言葉にできないすごい敗北感。次は楽まで観れませんが、今度こそ全力で観ます。でも、それでも感じられなかったらそれは技芸員さんにも責任ありますよね。と言い切ってしまおう。宣戦布告。