昨日の感想をちょっと>夏祭&勧進帳

去年の夏公演で「住吉鳥居前」「内本町道具屋」「釣船三婦内」「長町裏」が上演されましたが、今回9月公演ではそれに「道行妹背走書」と「田島町団七内」が加わります。この2段を中心に観てきました。
視聴室を利用して観てみようという方〜この2つの段があるビデオは平成5年のものだけですのでご注意ください。

  • 「道行妹背走書」:内本町道具屋の段で仲買人の弥一を殺してしまった磯之丞は娘のお中と心中するつもりで道行となるのですが、結局死にません。ここは「道行」という感じではなくて磯之丞の殺人の罪からどうやって逃げられたか、という説明の段ですね。でも観て思ったのは「ひどい話だな〜」で、ビジュアル的にも今イチ。なくてもいいかも?な段だと思いました。
  • 「田島町団七内の段」:こっちは「道行」と違って、あった方がいいな〜と思いました。「長町裏」で終わるのは私はどうも気分的に納得できないんですよね。悪いヤツなんですけど、殺してそこで終わっちゃうのでは後味が悪すぎます。しかもこれは泣けない話なのかと思っていましたが、この段で泣けます(笑)。団七、おまえっていい人に囲まれてたんだな〜っておいおい泣けました。最後もカッコいい終わり方で9月にはここに団七@勘十郎さんと徳兵衛@玉女さんが並ぶのかと思ったら鳥肌立ちそうでした。私が観たのは団七@玉男さんと徳兵衛@文吾さんです。
  • 『鳴響安宅新関・勧進帳』:これ、能取りものでしたか!いきなりバックが鏡板だったので「あら」と思いました。謡本と床本を比べると進行は同じですが微妙に違っていたりして。。。私は歌舞伎の勧進帳は知りませんので能「安宅」との比較になりますが、これは人形より人間がやった方がいいかもしれない、と思いました。ごめんなさい。