忘れる前に

明日も5時起きなので早く寝たいのですが、忘れる前に人形で印象に残ったことを。
・前の日記にも書きましたが、幕開三番叟はとてもよかったです。人形の位置が高く、足も元気がよく、2人の息が合っていて見ていて気持ちよく、袖を巻く勢いが強すぎて人形の顔面を強打(笑)するのもご愛敬で友達と笑いながら堪能。人形さんの未来は明るい気がします。
・朱雀堤は、うーん、なんか散漫でした。清十郎さんはもっともっと押してきていいんだけどなあ〜と、これは後の段でも感じました。2日目だったのでまだしっかりつかめていなかったのかも?しれません。もう観れないので、皆さんの感想を聞きたいところ。環宮のくどき(?門の外の場面)はやりすぎず上品でしたが、品がよいままでももっと押せる!押した方がいい!となんとなく歯がゆく・・・
・出遣いではなかったのですが、はっとするほどいい人形があって、慌ててプログラムを見たら簑紫郎さんでした。あ、やっぱり上手いな〜と納得。友達も同じように思ったようでプログラムを開いてました。
・環宮、床が頑張っていたので人形さんも乗りやすかったんじゃないかと思います。ただ、イマイチ盛り上がらない。最後のでかいの2人のところに来てもイマイチ盛り上がらない。まったく眠気は起きなかったのでいい出来だったのだと思うけれど、平坦というかそつがないというか・・・これ!というものを受け取れませんでした。受け取り手の問題なのかもしれませんが。
・紅葉狩、一輔さんの維茂はシルエットで見たら本当の人間に見えたと思います。現師匠の簑助さんは人形にしかできない振りが身上だと思いますが、一輔さんの人形は首の角度とか肩の動きとか、その微妙さが限りなく人間に近い。最近では出遣いでもその存在が消えることがあって、その分人形がぐいぐい押してくる、一暢を襲名する日も近いかなあ。勘彌さんの鬼神、まだ3人の息が合ってなかったです。今はもっとずっとよくなってるでしょうね。

もう1回行けたらよかったんだけど。