竹本住大夫 素浄瑠璃の会

(関係ない話ですが)急なことのあった後、落ちたいのに事務的なことが忙しくて落ち切れない自分に対して自虐的に選んだ本は「きみ去りしのち」(ああ、どんだけドM)。ところが、読んでいるうちにこの本が「闇の方へ押しやる本」ではなく「光の方へ誘う本」であることに気付きました。帯にも”再生”の文字があるように、気持ちが緩んでいくのを実感。


「勘平腹切」は、実は勘平が好きじゃないのでイマイチ気持ちが乗らない段。でも、さすがに住さん、それぞれの登場人物をくっきり出してきてくれる。好きな原郷右衛門もくっきり。人形だとメインの人形遣いさんでないことが多いので存在感が薄れてしまうのだと思った。


でもやっぱりまだ、自分の閉じかけた気持ちが100%開いてないのを感じてる。全開で受け取れるようになりたい。