そんなわけで

武庫川のほとりから帰ってきました。終演4時、重い荷物を抱えて走り続け、福知山線京都線〜のぞみ〜横浜線京浜東北線横須賀線と乗り継いで9時に帰宅するという自分としては最高記録を樹立。足が痛い!

「トラファルガー」はスルメ型です。1回観ただけではよほど話に詳しい人でないと「なんやこれ」と思うはずです(断言)。正直私も「なんじゃこりゃ」と思いました。2回目に「余分な描写は自分で排除しよう(どんだけ演出家に対して失礼?>自分)」と思って観たらストーリーが見えてきて、今日3回目にして素直に泣きました。


以前、和生さんがレクチャーで「文楽は1回ではわからないかもしれません。1回観てダメだと思っても3回は観てください」と仰いました。それは「向こうが投げるものを受け取るだけの観方をするのでなく自分なりの意志を持って観る、アグレッシブに観る」ことが大事だということだ、と私は思っています。和生さんの「それだけのものが文楽にはある」という揺るがない思いの表れかと。