笑いどころ

「碁太平記」のチャリ場ありますよね。地蔵さんになってくるとこ。あそこを見ると「武悪」という狂言を思いします。「武悪」の方は幽霊に化けて出てくるんですけどね。で、ちょっと思い出したことなど。


「武悪」でホロっとくるような場面で笑う人がいます。内容を考えないで「振り」で笑ってるんだと思います。文楽でも「え?ここで笑うか?」と思うことが多々あります。他の人と「笑いどころ」が違うんだろうか?自分って変?と思ったりしていましたが、いろいろな人と話しているうちに、同じように思っている人がほとんどだというのがわかりました。似たもの同士で仲良くなるってこともあるかもしれませんけど、ちょっとほっとしています。

歌舞伎だと悲しい場面にチャリを入れて笑わせることで救いを入れる、というのはありますよね。それはたぶん、生身の人間がやっているからだと思います。そのままでは辛すぎるからではないかと。文楽は人形だから思い切り残酷にバッサリできる、それが独特の持ち味なんだなあって思います・・・あ、なんか散漫な内容になってしまった・・・