面だから、人形だから

だからいい、いや、正確にはだから好きなんだなあって思います。民俗芸能とかって「カミサマ」に直結してる部分があって、作り物の顔(面)や木偶だからこそ〜〜空であるからこそ〜〜「神が宿る」「神の依代となる」ような気がするんですよね。演劇においてヒトは器だと思いますが、人形には生身のヒトよりもさらに器の中の「空な部分」の底のなさがあるのでは。

歌舞伎の化粧も器を広げるためのもの(個性で限定されるのを防ぐためのもの)なのかなー、と。個々の好みでしょうが、やはり私は「演者の個性」が最も立たない芸能=能に一番惹かれます。人形もキャラの立ちすぎは苦手かも。