文楽通信がきました

NPO文楽座からいろんなチラシとともに文楽通信が届きました。この冊子作る費用とか郵送費とかいろいろ、もったいないような気もしますがありがたく拝読いたしました。

で・・・


賛助会員、緊急募集!


だそうです。減っちゃったんだそうです。目下888名だそうです。

【賛助会員についてはこのページをご参照ください】


危機的状況のようなのでよろしくお願いいたします。ただ、何というか、私は個人的にはこの賛助会員も会費を2段階くらいに分けてもいいんじゃないかと思っています。東京や大阪近辺にお住まいの方はイベント参加率が高いでしょう。年齢的に十分動けて、仕事や家事子育て老人介護などなどに追われているのでなければ地方からも参加できるかもしれません。でも、地方の人で健康も今ひとつだったりとても遠征なんてする暇はないという方も同じ会費では「なんか損してるみたい」って思っちゃいません?
たとえば、鹿児島県で地方公演があるときは鹿児島の賛助会員に限って技芸員さんとのお茶会があるとか、サイン入り写真がいただけるとか、そういうのがあってもいいんじゃないですか?技芸員さんが地元の人をそっちのけでおっかけファンを大事にしたり、なんてことはないと思いますけど・・・何て言ったらいいのかしら、地域格差をなんとかできませんかね?ねんじゅう劇場に来てくれる人だけが対象なんでしょうか?


常々思ってるんですが、「すでに継続的な文楽ファン」の人に何かするんじゃなくて「観劇を機に継続的なファンになってもらう」ことが必要なんだと思います。そして「すでに文楽を知っている人」に話しかけるんじゃなくて「まだ文楽を知らない人」に話しかけないと裾野は広がらないって思います。「NPO文楽座」で検索してくる人は「もう文楽に興味がある」人です。そうじゃなくて「文楽ってなに?」という人に知ってもらわなくてはダメでしょう?
文楽は知っていて当然」というのは大阪の人の感覚です。沖縄では三線を弾けば老若男女で踊るのが普通であるように、その地その地では当たり前でもそれを日本全国の人が知っているわけじゃありません。芸能に限らず、生活そのものが違うわけで、南の島国に住めば台風のたびに戸を打ちつけるし、雪国に住めば雪かきしないと動けない、日本って広いんです。


昨日、あぜくら会主催の新春笛の音楽会で能楽笛方の藤田六郎兵衛さん(音大出のテノール歌手でもあります)が「日本の伝統芸能をあれこれ見比べるのは楽しいですよ。西洋のオペラやバレエもいいです。いろんなものを観てください」「能の翁・歌舞伎の翁・文楽にも三番叟があります。文楽の二人三番叟、面白いですよね。一人が休んでると一人がコラコラって」ってお話をされたので、その視野の広さにびっくりしました。自分のテリトリーにいて足もとばかり見ていてはダメなんじゃないのかなあ・・・



2月のチケットの出も悪いようです。突然の景気悪化で娯楽どころではないというのは無理からぬことなのですが・・・。