一つ蓮

DancingDoll2008-10-19

「一蓮托生」と言うと”行動や運命をともにする”ということで悪い意味でとられることもありますが、「ひとつはちす」という言葉にすると仏教的な色合いが濃く聞こえて好きです。”死後、ともに極楽往生をして同じ蓮華に身を託す”という意味です。睡蓮を見るといつもこの「ひとつはちす」という言葉を思い出し、今の時代はともかくも、現世では意のままに想いを遂げられなかった時代の人々が「極楽では」「次の世では」と切実に願ったであろうことを思い、手を合わせたくなります。いや、今の時代にもある話ですよね。
今日行った熱川の「バナナワニ園」の中の「熱帯睡蓮」のハウスで撮りました。天上のものかと思うような美しい花がたくさん咲いていました。


ちなみに「染模様妹背門松」の中に『所隔てて死ぬるとも未来は必ず一つ蓮』という言葉があります。