福本清三さん

「日本一の斬られ役」と呼ばれる人です。今日、宝塚歌劇を観たついでに買い忘れていた「歌劇」を買って「銀ちゃん」関連の記事を読んでいたら、この方へのインタビューがありました。最後の「宝塚の生徒へメッセージを」というのに対しての言葉が素晴らしかったので抜き書きさせてもらいます。これってヅカの生徒に対してだけでなく、いえ、舞台人に限らず、すべての人にあてはまることだと思います。

 ぼくがつねに自分自身に言い聞かせていることは「人間おごったら終わり」ということです。ぼくの原点は”通行人”です。画面のすみを通行人で歩いていたときのことを思い出して、地道に、そして手抜きしないで一生懸命演じること。そうしていれば必ずだれかが見てくれています。それは神様かもしれないし、両親かもしれません。だれが見てくれているかはわかりませんが、必ずだれかが見てくれていると信じて頑張ってほしい。そのことを皆さんにお伝えしたいですね。

これを読んで、己の荷を投げずに生きること、逆に、誰も見ていなくてもいい加減なことはしないこと、そして観劇する側としてそういうものを感じ取れる見巧者であること、などなど・・・心に沁み入りました。

他にも「へええ」って思うようなエピソードが書いてあったりして4ページだけですが面白いです。本屋さんで「歌劇」を見かけたらちょっと手に取って読んでみてください。他にも「銀ちゃん」関連は、つかこうへいさんと石田昌也さんとゆーひさんの鼎談も載っています。ゆーひさんって思慮深くて賢くて謙虚な、でも前向きなジェンヌさんだってよくわかります。


というわけで(文脈が変)明日は早起きして梅田に行ってまいります。スカステニュースを観て早めに寝るのだ〜。