人形の美しさ

遣う三人の息が合っていることが何よりも一番大事と思います。十種香の左・足さん、2部道行の左・足さん(ここ、生駒之助も恋絹も足がすっごくきれい)、素晴らしいと思っています。清十郎さんの人形ではありませんが、一つ家の婆の左さんもいいです。「あ、左がうまい」ではなくて「なんてきれいな人形だろう・・・ああ、左がいいんだ」というのが最高の左さんだと思います。足でもそうです。主遣いの持つ人形が最大限見栄えするように遣うのが名人かと。