十種香

DancingDoll2008-06-24

国立能楽堂で今、源氏物語関連の展示をしています。そこに『十種香箱』というものがあり、十種香について説明したチラシが置いてありました。写真はそのチラシにあった「源氏香図」です。この図柄が裾模様になっている衣装も展示してありました。そう言えば今年は”源氏物語千年紀”でしたっけね。
ちなみに関東では「じっしゅこう」、関西では「じゅっしゅこう」だそうです。私は生粋の関東人なので「じっしゅこう」と読んでいました。十個を「じゅっこ」と言うと先生に「じっこです」と言われた記憶があります。


「十種香」ということばの意味は2つあり、1つは単純に「十種類の香」のことです。栴檀(せんだん)香・沈水(じんすい)香・蘇合(そごう)香・薫陸(くんろく)香・鬱金(うこん)香・白膠(びゃくきょう)香・青木(しょうもく)香・零陵(れいりょう)香・甘松(かんしょう)香・鶏舌(けいぜつ)香の十種は「ありがたいお香ベスト10」として経典に載っているそうです。


もう1つは「香道」の「十種香」をさします。香道は簡単に言うとたかれた香の名前を当てるゲームみたいなものですね。説明がいろいろ書いてあるのですが、雅なものに縁のない私はさっぱりわかりません。お茶をなさる方はこういう香道・生け花・お軸などもお詳しいことでしょうね。