行きつくところは同じ

最近知り合った文楽友達は長年オペラを聴いてきて浄瑠璃から入り、人形にも興味を持ったという人。私はバレエを観るのが好きで(オペラも好きですが)人形から入って浄瑠璃にも興味を持ちました。入り方は正反対でも2人とも行き着いたのは「文楽って総合芸術だね」ということ。本当によく練られていて繊細で、一瞬も気が抜けない。


余談ですが、私が目指しているのは(到達可能かどうかわかりませんが)「人形を観たら浄瑠璃の文言が浮かぶ」という域です。「浄瑠璃を聴いて人形の動きが浮かぶ」のは割と簡単です。元々美しい音楽を聴くと人が踊ったりさまざまな色の布が舞うような絵が浮かぶ方なので目を瞑っていても「今こんなことしてる」と想像が可能。もちろん”上質の”浄瑠璃でないとダメですが(笑)。でも人形の動きを観て浄瑠璃が頭の中で流れる、っていうのは難しいです。単に床本を読んで文章を知っているだけではなく”上質の”浄瑠璃を回数聴きこまないとダメでしょうね。「やった!」と言える日が死ぬまでに来るでしょうか。