視聴室

「生写朝顔話」は去年の5月に国立劇場で観ました。確かそのときも今度の地方公演で上演されるのと同じ「明石船別れ」「宿屋」「大井川」だったと思います。この作品はとても気に入ったので結構しっかり覚えているので既に観たものはとりあえずおいて、今日は未見の「宇治川蛍狩」「浜松小屋」「笑ひ薬」を観てきました。
宇治川蛍狩」と「浜松小屋」は平成10年9月のもの、「笑ひ薬」は昭和43年6月のものです。それと、大好きな「大井川」を両方観比べてきました。
宇治川蛍狩」も面白いんですが、個人的には「浜松小屋」が!浅香の忠心に涙涙でした。呂大夫さん、泣かせます。この2つの段、あった方が面白いのにっ!「大井川」は簑助さんもすごいと思いましたが、紋十郎さんの深雪がまたすごい!この段の深雪のくどきがすごく好きで毎回泣けます。


昭和43年のものは「笑ひ薬」「宿屋」「大井川」の3段のみ録画が残っています(モノクロ)。画像も音声もきれいですので、是非ご覧になってください。以下に人形役割を書いておきます。奴関助が清十郎師匠だというのを知らずに観たので「大井川」で出てこられた瞬間「あっ!ししょう!」と声が出てしまいました。もう、遠目でもシルエットでわかっちゃう!

  • 宮城阿曾次郎 後に 駒沢次郎左衛門:吉田栄三
  • 娘深雪 後に 朝顔:桐竹紋十郎
  • 萩の祐仙:桐竹勘十郎
  • 奴関助:豊松清十郎
  • 戎屋徳右衛門:吉田辰五郎
  • 下女お鍋:桐竹一暢
  • 下女お松:桐竹小紋
  • 岩代多喜太:吉田作十郎


皆さん!「生写朝顔話」は面白いです!